LAN・ネットワーク配線で後悔しないために知っておきたいこと
新築の打ち合わせでは、コンセントの位置や壁紙の色は入念に検討しても、LAN・ネットワーク配線は後回しになりがちです。しかし宅内の配線は壁の中に隠れてしまうため、入居後に「あの部屋にも有線LANを引いておけばよかった」と気づいても、簡単にはやり直せません。
この記事では、間取り打ち合わせの前に知っておきたいLAN配線の基礎知識と、検討しておくべきポイントを整理します。より詳しいチェック項目はLAN/ネットワーク配線チェックリストも合わせてご活用ください。
まず知っておきたい用語
打ち合わせで工務店・電気工事店から出てくる用語を先に押さえておくと、話がスムーズに進みます。
- 有線LANポート:壁面に設置するネットワーク接続口。LANケーブルを直接挿して機器をインターネットにつなげる。
- CAT5e / CAT6 / CAT6A:LANケーブル(配線)の規格。数字が大きいほど対応する通信速度が高く、CAT6Aは10Gbpsの通信に対応する。宅内配線は壁の中に固定されるため、将来の高速化を見据えてワンランク上の規格を選んでおくと安心。
- 情報分電盤(マルチメディアボックス):各部屋のLANポートや光コンセントからの配線を1か所に集約する分電盤。ここにルーターやハブを設置することが多い。
- スター配線:各部屋から情報分電盤まで1本ずつ個別に配線する方式。後からポートの用途変更や機器の増設がしやすい。
- Wi-Fiアクセスポイント(AP):無線LANの電波を飛ばす機器。部屋数が多い・階数がある住宅では複数台を有線で結ぶ構成が安定しやすい。
打ち合わせ前に検討しておきたいポイント
工務店との打ち合わせでは、以下のような項目を事前に決めておくとスムーズです。
- 各部屋に有線LANポートを何口設置するか(リビング・寝室・書斎・子供部屋など)
- 宅内配線をCAT6にするか、将来の高速化を見据えてCAT6A以上にするか
- Wi-Fiアクセスポイントの設置場所と、そこへのLAN配線の引き込み方
- 情報分電盤(マルチメディアボックス)の設置場所とサイズ
- スター配線にするかどうか
- インターネット回線の引き込み方式(光コンセントの設置場所)
- テレワーク・配信用途を見据えた書斎のLANポート数
- スマートホーム機器用の配線・電源の確保
- 屋外・庭のネットワークカメラ用配線
- テレビ・レコーダー周りのLANポート設置
これらは実際にLAN/ネットワーク配線チェックリストで一つずつチェックしながら検討できます。
LANケーブルの選び方
宅内配線用のLANケーブルは、CAT6(1Gbps対応)とCAT6A(10Gbps対応)のどちらにするか迷う方が多いポイントです。将来的に高速な光回線やホームサーバー、NASを使う予定がある場合は、後から配線をやり直すコストを考えるとCAT6A以上を選んでおくのが無難です。
Wi-Fiルーター・アクセスポイントの選び方
情報分電盤に集約した配線をもとに、Wi-Fiルーターやアクセスポイントを設置します。2階建て・3階建てや部屋数が多い住宅では、1台のルーターだけでは電波が届きにくいエリアが出やすいため、メッシュWi-Fi対応機器や複数台のアクセスポイントを有線で接続する構成も検討しましょう。
LAN配線工事の相談先
CAT6A配線や情報分電盤の設置は電気工事店・工務店の対応範囲や得意分野によって差が出やすい部分です。信頼できる業者選びに迷う場合は、紹介サービスの利用も選択肢の一つです。
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まとめ
LAN・ネットワーク配線は壁の中に隠れてしまう設備だからこそ、新築の打ち合わせ段階で「どの部屋に」「何口」「どの規格で」配線するかを具体的に決めておくことが大切です。この記事の内容を踏まえて、チェックリストで検討漏れがないか確認してみてください。