TV/BS・CS/電話配線で失敗しないための基礎知識
テレビや電話の配線は、間取りやコンセントの検討に比べると後回しにされがちな設備です。しかしアンテナ配線や電話回線の引き込み経路は建物の壁の中に隠れてしまうため、入居後に「この部屋にもアンテナ端子が欲しかった」「固定電話の位置を変えたい」と思っても、簡単にはやり直せません。
この記事では、新築の打ち合わせ前に知っておきたいTV/BS・CS配線と電話配線の基礎知識、検討しておくべきポイントを整理します。より詳しいチェック項目はTV/BS・CS/電話配線チェックリストも合わせてご活用ください。
まず知っておきたい用語
工務店・電気工事店との打ち合わせで出てくる用語を先に押さえておくと、話がスムーズに進みます。
- 地上デジタル放送(地デジ)用アンテナ:屋根上やベランダに設置し、地上波放送を受信するアンテナ。多くの新築住宅で標準的に導入される。
- BS/CSアンテナ:衛星放送(BS・110度CSデジタル放送)を受信するためのパラボラアンテナ。地デジ用アンテナとは別に設置し、対応する屋内配線・端子も必要になる。
- CATV(ケーブルテレビ):ケーブルテレビ事業者の回線を通じてテレビ放送・インターネットを利用する方式。アンテナを設置せずに済むが、事業者との契約と月額料金が発生する。
- 分配器・ブースター:1本のアンテナ配線を複数の部屋に分ける機器(分配器)と、配線が長くなることによる信号の減衰を補う増幅機器(ブースター)。
- 光電話:光回線を使ってインターネットと同じ配線でIP電話サービスを利用する方式。従来のアナログ電話回線(メタル回線)とは引き込み方式が異なる。
- モジュラージャック:固定電話機を接続するための壁面の電話用コンセント。
打ち合わせ前に検討しておきたいポイント
工務店との打ち合わせでは、以下のような項目を事前に決めておくとスムーズです。
- 地デジ用アンテナ端子をどの部屋に何口設置するか
- BS/CSアンテナ配線を導入するか、各部屋のテレビ端子をBS/CS対応にするか
- アンテナ本体を屋根上設置にするかベランダ・軒下設置にするか
- アンテナの代わりにCATV(ケーブルテレビ)回線を利用するか
- 電話回線の引き込み方式(光電話にするかアナログ回線を残すか)
- 電話用モジュラージャックの設置場所と口数
- テレビ端子を壁埋め込み型にするか露出型コンセントにするか
- テレビ裏の配線をまとめて隠すための配管・壁内スリーブの要否
- 分配器・ブースターの設置場所と電源部のスペース確保
- 動画配信サービス利用を見据えたテレビ回りのLANポート・電源コンセントの確保
これらは実際にTV/BS・CS/電話配線チェックリストで一つずつチェックしながら検討できます。
アンテナ配線とCATVの違い
地上波・BS/CS放送を見る方法は、大きく分けて「屋根上・ベランダにアンテナを設置する方式」と「CATV(ケーブルテレビ)事業者の回線を利用する方式」の2つがあります。アンテナ方式は初期の設置費用がかかる一方でランニングコストがかからず、CATV方式は初期費用を抑えられる代わりに月額利用料が発生し続けます。将来的な建物や周辺環境の変化(強風でのアンテナ故障、地形による受信感度の低下など)も踏まえて、どちらの方式にするかを早めに検討しておくと安心です。
電話回線の引き込み方式(光電話とアナログ回線)
インターネット回線に光回線を導入する場合、光回線と同じ配線でIP電話サービス(光電話)を利用するケースが増えています。光電話は月額料金を抑えやすい一方で、従来のアナログ回線(メタル回線)とは番号ポータビリティの手続きや停電時の利用可否が異なる点に注意が必要です。固定電話番号を長年使い続けている場合は、契約している電話会社に事前に引き込み方式の変更可否を確認しておきましょう。
アンテナ工事・電話配線工事の相談先
屋根上アンテナの設置や電話回線の引き込み工事は、施工業者によって対応範囲や得意分野に差が出やすい部分です。信頼できる業者選びに迷う場合は、紹介サービスの利用も選択肢の一つです。
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まとめ
TV/BS・CS配線や電話配線は壁の中に隠れてしまう設備だからこそ、新築の打ち合わせ段階で「アンテナかCATVか」「どの部屋に何口設置するか」「電話回線をどの方式で引き込むか」を具体的に決めておくことが大切です。この記事の内容を踏まえて、チェックリストで検討漏れがないか確認してみてください。