公開日:2026年9月11日
更新日:2026年9月14日
読了目安:約12分
最終的にこの土地を選んだ理由|夫婦ともに「ここなら」と思えた決め手
これまでのあらすじ
家づくりを始めたころは、少し郊外の広い土地に平屋を建てることを考えていました。
しかし、実際に複数の住宅地や建売住宅を見るうちに、平屋へのこだわりはなくなり、土地の広さだけでなく、街並み、道路、生活のしやすさ、実家との距離なども重視するようになりました。
土地を見ることで、自分たちが本当に求めている条件が少しずつ分かってきました。
前回の記事では、実際に複数の住宅地や建売住宅を見たことで、土地選びの基準がどう変わっていったのかを書きました。
→ 実際に土地や建売を見て変わったこと|広さだけでなく街並み・道路・距離感を重視するように
土地探しを始めたころは、
「少し郊外でもいいから、広めの土地に平屋を建てたい」
と考えていました。
ところが実際に土地を見ていくうちに、
- 平屋へのこだわり
- 土地の広さ
- 価格
- 街並み
- 道路のゆとり
- 通勤や日常生活
- 実家との距離
など、それぞれの優先順位が変わっていきました。
そんな中で最終的に選んだのが、現在家づくりを進めている兵庫県内の土地です。
もちろん、すべてが理想どおりというわけではありません。
それでも最後は夫婦ともに、
「ここなら住みたい」
と思えたことが、大きな決め手になりました。
今回は、最終的にこの土地を選んだ理由と、逆に妥協したところについて振り返ります。
土地を見るほど「自分たちの条件」ができていった
土地探しを始めたころの条件は、比較的シンプルでした。
- 広めの土地
- 庭を確保できる
- 周辺環境が良い
- 予算とのバランスが良い
といったことです。
ところが現地を見るたびに、
「道路にもある程度ゆとりが欲しい」
「隣の家との距離も気になる」
「毎日の移動を考えると遠すぎるのは大変」
「街全体の雰囲気も意外と重要」
と、判断材料が増えていきました。
土地探しを始める前は、
条件を決めて、それに合う土地を探す
ものだと思っていました。
実際にはむしろ、
いろいろな土地を見ることで、自分たちの条件が作られていった
という感覚です。
最終的には「街並み」も大きな決め手になった
土地選びで思っていた以上に重要になったのが、街並みでした。
土地探しの途中で、比較的新しく整備された住宅地を見る機会がありました。
そこでは、
- 道路にゆとりがある
- 区画が整っている
- 新しい住宅が多い
- 街全体に統一感がある
といった部分が印象に残りました。
それまでは、土地そのものの広さや価格を中心に考えていました。
しかし実際に住宅地を歩いてみると、
毎日帰ってくる場所として、街全体を好きになれるか
ということも大切だと感じるようになりました。
最終的に選んだ場所でも、この街並みの印象は大きな決め手のひとつです。
比較的新しい街の雰囲気が自分たちには合っていた
以前からある住宅地にも、
- 生活環境がすでにできている
- 街として成熟している
- 実際の暮らしをイメージしやすい
といった良さがあります。
実際にそうした住宅地も見ました。
一方で、比較的新しく整備された住宅地には、
これから新しい暮らしが始まっていく雰囲気
があります。
いくつか比較してみると、わが家の場合は、
新しく整備された街の雰囲気の方が好みに合っている
ことが分かりました。
これは土地探しを始めた時点では、それほど意識していなかった条件です。
同じような土地でも、区画によって印象はかなり違った
土地を探していて感じたのは、
同じような場所にある土地でも、区画によって印象がかなり変わる
ということです。
実際に検討した中には、
- 土地の広さと価格のバランスが良い
- 道路との高低差が少ない
- 車や人の通行が比較的少なそう
という点で、かなり魅力を感じた候補もありました。
道路との高低差が少なければ、日々の出入りもしやすく、外構も考えやすそうです。
そのため、一時はかなり有力な候補として考えていました。
ただ、改めて周囲を見ながら考えると、
自分たちが土地探しで重視するようになった「開放感」とは少し違うかもしれない
とも感じました。
プライバシーと開放感は、必ずしも同じではなかった
道路の奥側など、車や人の通行が少ない場所には、
人目を感じにくい
というメリットがあります。
一方で、周囲を住宅に囲まれやすい区画では、
外からの人目は少なくても、隣家との距離や周囲の囲まれ方が気になる
ことがあります。
また、道路の形によっては、良くも悪くも人が集まりやすい場所になる可能性もあります。
もちろん、それをメリットと感じる家庭もあると思います。
ただ、わが家は土地探しを進める中で、
- 隣家との距離
- 前面の余裕
- 圧迫感の少なさ
をかなり重視するようになっていました。
そのため、価格や広さだけではなく、
「実際に立ったときに開放感を感じるか」
を改めて比較するようになりました。
最終的には、より自分たちの希望に合う土地を選ぶことにしました。
高低差と価格のバランスも比較した
候補の中には、道路との高低差がある代わりに、価格面では少し有利な土地もありました。
土地価格だけを見れば魅力があります。
ただ、毎日の生活を考えると、
- 駐車場から玄関までの移動
- 自転車の出し入れ
- 子どもの移動
- 年齢を重ねた後の生活
などにも影響します。
土地探しを始めたころなら、
「少し安いならこちらでもいい」
と思っていたかもしれません。
しかし、いろいろな土地を見るうちに、
土地価格だけでなく、毎日繰り返す小さな負担も長期的には重要
と考えるようになりました。
そのため、高低差についても価格とのバランスを見ながら比較しました。
実家との距離も、途中から重要な条件になった
土地探しを始めたころは、実家との距離をそこまで強い条件にはしていませんでした。
多少離れていたとしても、
- 土地に余裕がある
- 環境が良い
- 価格とのバランスが良い
のであれば候補になると考えていました。
そのため、最初は比較的広い範囲で土地を探しています。
ただ、土地探しを進める中で、実家側からも、
あまり遠くには行ってほしくない
という希望がありました。
子どもがいる今の生活や、これから先のことまで考えると、
実家へ行き来しやすい距離で暮らせること
にもメリットがあります。
そこで土地選びでも、
土地そのものの条件だけでなく、実家から離れすぎないこと
の優先順位が少しずつ上がっていきました。
最終的に選んだ場所は、土地や街並みの条件だけでなく、
実家との行き来もしやすく、これまでの生活圏から大きく離れすぎない
という点でも、自分たちに合っていました。
土地探しを始めたころにはそれほど重視していなかった条件ですが、最終的には大切な判断材料のひとつになりました。
通勤や日常生活とのバランスも考えた
土地価格だけを優先すれば、さらに広い範囲まで候補を広げることもできました。
実際、土地探しの初期にはそうした場所も見ています。
ただ、毎日の生活を考えると、
土地価格だけのために移動の負担を大きくするのが、本当に自分たちに合っているのか
と考えるようになりました。
家は休日だけを過ごす場所ではありません。
- 通勤
- 買い物
- 実家との行き来
- 日常の移動
は、その土地に住み続ける限り何度も繰り返します。
そのため最終的には、
土地そのものの価格と、そこで始まる毎日の生活のバランス
を重視しました。
土地にかける予算の考え方も変わった
一方で、最終的に選んだ土地には大きな問題もありました。
最初に考えていた土地予算より高かったことです。
土地探しを始めたころは、土地に予算を使いすぎず、
- 建物
- 外構
- 入居後の生活
にもできるだけ余裕を残したいと考えていました。
そのため、最終的に選んだエリアは、最初の予算感では積極的に検討しにくい場所でした。
ただ、家づくり全体の資金計画を見直す中で、土地にかけられる予算の幅も変わりました。
そこで、
土地価格を抑えることを優先するのか、それとも長く暮らす場所を優先するのか
を改めて考えました。
最終的には、
後から変更できない土地には、ある程度優先して予算を使う
という考えになりました。
建物の配置まで考えると、土地の見方も変わった
土地を決めるときには、
その土地に建物をどう配置したいか
も考えていました。
わが家がイメージしていたのは、道路側に、
- 車2台分の駐車スペース
- 玄関までのアプローチ
- 駐輪スペース
を確保し、その必要なスペースを取りながら、建物もできるだけ道路側に配置することです。
そして建物の反対側には、
できるだけまとまった庭を確保したい
と考えていました。
庭は道路からよく見える場所ではなく、
家族で過ごすときに周囲の目線を感じにくい場所
にしたいという希望がありました。
土地の面積が広いだけでは、理想の庭を作れるとは限りません。
道路の位置や土地の形によって、
- 駐車スペース
- 建物
- 庭
をどう並べられるかは変わります。
そのため、
「何㎡ある土地か」だけではなく、「その土地をどう使えるか」
という視点でも候補を比較するようになりました。
気に入った場所を見ると、比較の基準が変わった
土地探しをしていて印象的だったのが、
一度「ここなら住みたい」と思える場所を見ると、それ以前の候補を見る基準も変わる
ということです。
それまでは、
「価格が安い」
「土地が広い」
というだけでもかなり魅力を感じていました。
ところが、自分たちが気に入った住宅地を見ると、
- 道路
- 区画
- 街並み
- 開放感
- 実家との距離
- 日常生活とのバランス
などを、ほかの土地でも比較するようになりました。
「こちらの方が安いけれど、自分たちが重視している部分とは少し違う」
という判断も増えていきました。
土地探しを続けることで、
価格や面積だけでは表せない、自分たちなりの基準
ができていったのだと思います。
最後は夫婦ともに「ここなら」と思えた
土地を決めるうえで、かなり大きかったのが夫婦の意見が一致したことです。
それまでにも、
「悪くはない」
と思える土地はありました。
ただ、
「ここに住みたい」
と夫婦ともに感じる場所は、なかなかありませんでした。
最終的に選んだ場所については、二人とも、
「ここならいい」
と思うことができました。
注文住宅では、土地を決めた後にも、
- ハウスメーカー
- 間取り
- 設備
- 外構
- お金
など、多くのことを決めていきます。
その最初となる土地で、どちらか一方が強く妥協するより、
夫婦ともに納得できる場所だった
ことは大きかったと思います。
もちろん100点の土地ではない
気に入って決めた土地でも、すべての条件を満たしているわけではありません。
土地を決めるときには、
良いところだけでなく、受け入れなければならない部分
もありました。
坂道がある
妥協したことのひとつが坂です。
将来年齢を重ねたときに、
坂のある場所で生活するのは大変ではないか
という不安はありました。
それでも、道路など周辺環境を含めて考えた結果、
坂があるという理由だけで、それ以外の魅力をすべて捨てるほどではない
と判断しました。
買い物は車を使う場面が多くなりそう
買い物についても、理想どおりというわけではありません。
近くに何もないわけではありませんが、日常の買い物ではある程度移動することになりそうです。
そのため、今のところは車を使う生活を前提に考えています。
何でも徒歩圏内にあることを最優先にはしませんでした。
家づくり全体の予算には余裕が少なくなった
土地にかける予算を増やした分、当然ながら家づくり全体の余裕は少なくなりました。
できれば、
家を建てた後にも十分な余裕を残したい
という気持ちはありました。
ここは最後まで悩んだ部分です。
ただ、
- 設備は後から交換できるものがある
- 家具は後から購入できる
- 外構も段階的にできるものがある
一方で、土地そのものを後から変更することは簡単ではありません。
そこでわが家では、
後から変えにくいものを優先する
という判断をしました。
将来だけでなく「これからの暮らし」を考えた
坂道や車中心の生活を考えると、
「将来は大丈夫だろうか」
という不安もあります。
これは、家づくりの最初に平屋を考えていた理由にも少し似ています。
ただ、平屋へのこだわりをなくしたときと同じように、
何十年も先の生活だけを優先して、今から続く家族の暮らしを決めるのも違う
と考えました。
もちろん将来のことを無視したわけではありません。
それよりも、
今から長く続く家族の暮らしに、自分たちが納得できるか
を重視しました。
土地選びは「欠点がない土地」を探すことではなかった
土地探しをしていると、
「もっと探せば、もっと条件のいい土地があるのではないか」
と思うことがあります。
ただ、
- 価格
- 広さ
- 利便性
- 街並み
- 実家との距離
- 道路
- 周辺環境
- 高低差
- 開放感
をすべて理想どおりにするのは難しいです。
最終的には、
欠点がないかどうかではなく、その欠点を自分たちが受け入れられるか
を考えるようになりました。
わが家の場合、
- 坂
- 買い物
- 車を使う生活
- 予算の余裕
などには妥協があります。
それでも、
それ以上に「ここで暮らしたい」と思える理由があった
ため、この土地を選びました。
まとめ|最後は「ここなら住みたい」と思えるかだった
わが家が最終的に土地を決めた理由を振り返ると、
- 街並みが好みに合っていた
- 比較的新しく整備された住宅地だった
- 道路や区画にゆとりを感じた
- 開放感を確保しやすかった
- 建物と庭の配置をイメージしやすかった
- 今までの生活圏から大きく離れすぎない
- 実家との行き来がしやすい
- 通勤や日常生活とのバランスを取りやすい
- 夫婦ともに気に入った
といったことが大きかったと思います。
一方で、
- 坂
- 買い物
- 車を使う生活
- 予算の余裕
については妥協しました。
土地探しを終えて感じたのは、
100点の土地を探すというより、「この欠点なら受け入れられる」と思える土地を探すこと
の方が、自分たちには現実的だったということです。
そして最後は、条件表だけではなく、
「ここで暮らしたいと思えるか」
という感覚も大切でした。
こうして土地が決まり、並行して進めていたハウスメーカー選びもいよいよ最終段階に入ります。