公開日:2026年9月16日
更新日:2026年10月1日
読了目安:約14分
電気配線の打ち合わせがスタート|コンセント・スイッチ・照明・LANを徹底検討
これまでのあらすじ
第3回の設計打ち合わせで間取りがほぼ確定し、その後はキッチン、お風呂、トイレ、窓、収納などの設備・仕様を決めてきました。
設備も一度選んで終わりではなく、図面を持ち帰って実際の生活を想像しながら何度も調整。
そして設備関係の大きな方向性が固まると、次に本格的に始まったのが電気配線の検討です。
前回の記事では、一度決めた設備や仕様を、実際の暮らしを想像しながら再調整したことを書きました。
→ 設備選びは一度で決まらない|暮らしを想像して窓・収納・水回りを再調整
次に始まったのが、コンセント・スイッチ・照明・LANなどの電気関係の打ち合わせです。
家づくりを始める前から、
「コンセントは多めにしておいた方がいい」
くらいのイメージはありました。
でも実際に電気図面を見てみると、それだけではありません。
- コンセントの位置
- コンセントの高さ
- 必要な口数
- スイッチの位置
- スイッチの高さ
- 照明の位置
- 人感センサー
- 屋外のコンセントや照明
- LAN
- Wi-Fi
- 防犯カメラ
- テレビまわりの配線
など、考えることがかなり多くありました。

設備決め以上に、実際に住んでいるところを想像しないと決めにくいと感じた打ち合わせです。
電気関係もExcelで全部管理
設備と同じく、電気についても依頼・確認事項はExcelの管理表へまとめました。
例えば、
- コンセントを追加したい
- 高さを変更したい
- スイッチを移動したい
- 照明位置を調整したい
- LAN配線を変更したい
- 図面に反映されたか確認したい
といった内容です。
電気関係は特に変更箇所が多かったので、図面だけを見ながら管理するのは難しいと感じました。
そのため、Excelは全体の管理に使い、位置や配線経路など文章だけでは伝わりにくいものについては、図面へ書き込んだり、別資料を作ったりして設計担当の方へ伝えました。
設備の打ち合わせ以上に、**「どこを変更したのか」「次の図面に反映されたのか」**を追うことが重要になってきました。
実際に使った管理表や、打ち合わせ前後でどのように更新していたかについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ 注文住宅の打ち合わせ管理表を作った理由|「伝えた」で終わらせず図面反映まで確認
電気配線は「家具を置いてから」考えた
電気計画で特に意識したのが、先に家具や家電の位置を想像することです。
例えばリビングなら、
- テレビ
- テレビボード
- ソファ
- ロボット掃除機
- スマートフォンの充電
キッチンなら、
- 冷蔵庫
- 電子レンジ
- 炊飯器
- ウォーターサーバー
- その他の調理家電
書斎なら、
- パソコン
- モニター
- 周辺機器
などです。
コンセント図面だけを見て、
「この壁に2口あるから大丈夫」
と考えるのではなく、**「ここには何を置いて、どこから電源を取るのか」**から考えるようにしました。
家具を置いたらコンセントが隠れてしまったり、コードが届かなかったりして、結局延長コードが必要になることはできるだけ避けたいところです。
特にテレビまわりは、実際に使う予定のテレビボードや壁掛け金具まで想定して位置を考えました。
コンセントの基本高さは25cmにした
コンセントは、数だけでなく高さもかなり考えました。
わが家では、通常の壁面コンセントについて、床から25cmを基本にしました。
この高さは、なんとなく決めたわけではありません。
夫婦ともに身長が高い方ではないため、自分たちにとって使いやすい高さはどこなのかを実際に確認しました。
参考にしたのは、今住んでいる家です。
コンセントのカバーを外して、5cm刻みくらいで位置を変えながら、
「新居でこの高さだったらどうか」
と実際に手を伸ばして確認しました。
カバーがある方が、単にメジャーで高さを見るより完成後をイメージしやすかったです。
基準にしたのは、必要以上に深くかがまずに手が届くこと。
高くしすぎれば壁面で目立ちますし、低すぎれば使うたびに大きくかがむ必要があります。
夫婦でいくつかの高さを試した結果、25cmを基本にすることにしました。
スイッチの基本高さは110cmにした
スイッチも同じように、現宅で高さを変えながら確認しました。
わが家の基本高さは、床から110cmです。
意識したのは、肩から腕全体を大きく持ち上げるのではなく、肘を曲げる程度の自然な動作で手が届くことでした。
毎日何度も触るものなので、数センチの違いでも積み重なると使い勝手に影響すると思います。
コンセントもスイッチも、一般的な数字をそのまま採用するのではなく、自分たちの体格と動作に合わせて決めることにしました。

基本高さを決めて、用途がある場所だけ変えた
もちろん、家中すべてのコンセントを25cmにしたわけではありません。
用途が決まっている場所は、それぞれの機器に合わせて高さを変えています。
例えば、
- 壁掛けテレビの裏
- キッチンカウンターまわり
- 電子レンジなどの家電用
- 洗濯機まわり
- 将来の壁掛けサーキュレーター用
- 屋外コンセント
などです。
テレビ裏ならテレビや壁掛け金具との位置関係がありますし、キッチンではカウンター上で使う電源と家電の後ろに隠す電源では高さが違います。
そのため、基本高さを決めて、用途が明確なところだけ個別に調整するという考え方にしました。
キッチンは家電を想像するとコンセントが増える
キッチンまわりは、特にコンセントを細かく確認した場所です。
電子レンジや炊飯器などの定番家電だけでなく、将来ほかの家電を置く可能性もあります。
そこで、
- コンセントの口数
- 専用回路が必要な家電
- カウンター上で使うコンセント
- コンセントの高さ
などを確認しました。
設備編でも書いた通り、わが家では水道直結型のウォーターサーバーを新居でも使用する予定です。
カップボード側には給水も用意する予定なので、電気だけではなく、水道・収納・家電をまとめて考える必要がありました。
キッチンまわりは特に、設備の打ち合わせと電気の打ち合わせを完全に分けて考えるのは難しいと感じたところです。
屋外コンセントは盗電対策も考えた
屋外にもコンセントを設ける予定です。
庭や家のまわりでは、
- 高圧洗浄機
- 電動工具
- 庭で使う電気製品
- 季節の装飾
などで電源を使う可能性があります。
ただ、屋外コンセントで少し気になったのが、第三者に勝手に使われる可能性です。
実際に起こるかどうかは分かりませんが、屋外に誰でも触れられるコンセントがあれば、盗電される可能性はゼロではありません。
そこで一部の屋外コンセントについては、室内側のスイッチで通電をON・OFFできるようにすることにしました。
普段はOFFにしておき、必要なときだけ室内からONにする使い方を想定しています。
EV用の電源も将来を考えて準備
駐車場にはEV用の電源も計画しました。
現在EVを所有しているわけではありません。
それでも、家は長く使うため、将来車を買い替えたときにEVを選ぶ可能性はあります。
そのときに分電盤から駐車場まで改めて配線工事をするより、新築時に準備できる部分は先に準備しておくことにしました。
わが家では将来EV用の専用回路が標準で用意されており、EV充電用コンセントへ変更する差額も大きくなかったため、最初からEV用コンセントまで設置することにしています。
詳しくはこちらでまとめています。
→ 新築のEVコンセント計画|EV未所有でも200V充電設備を先に付けた理由
スマートホームやEV充電まわりで確認した項目は、こちらのチェックリストにもまとめています。
スイッチは「付いているか」より動線を考えた
スイッチもかなり見直しました。
図面を見ると、
「ここにスイッチがあるから大丈夫」
と思っても、実際の生活を想像すると、
「もう少しこっちの方が自然に押せそう」
というところが出てきます。
わが家では、扉を開けて部屋へ入ったときに、違和感なく手を伸ばせる位置を意識しました。
また、洗面やWICなど頻繁に出入りする場所では、そもそも毎回スイッチを押すより、人感センサーの方が使いやすそうなところもあります。
スイッチについては、**「照明を付けられるか」ではなく、「どこで、どう操作したいか」**を見るようにしました。
操作パネルが並ぶ場所は、高さと見た目も調整
スイッチの基本高さは110cmですが、近くに、
- インターホン
- 床暖房などの操作パネル
- 太陽光関連の操作機器
- その他の設備リモコン
が並ぶ場所もあります。
そういう壁では、機器ごとにバラバラの高さになると見た目も気になります。
そのため、使いやすさを前提にしつつ、壁全体で見たときの並び方も確認しました。
数センチの違いですが、毎日見る場所なので、できるだけ整えておきたいところでした。
照明は「明るければいい」ではなかった
照明についても、
「必要な数が付いていればOK」
とは考えませんでした。
1階は天井をすっきり見せたかったため、ダウンライトを中心にしています。
そのうえで、
- 壁との距離
- 他の照明との並び
- 家具の位置
- テーブルの位置
- 人感センサーが便利な場所
- 調光したい場所
などを確認しました。
ダイニングとキッチンは少し見た目のアクセントも入れたかったので、ダクトレールを採用する予定です。
リビングでは、テレビを見るときや夜に家族で過ごすときに少し暗くできるよう、メインのダウンライトとTV上のダウンライトだけ調光対応にしています。
さらに、この2系統はPanasonicのリンクプラスにも対応させ、音声操作や一括操作ができるようにする予定です。
スマートホームについては、こちらの記事で詳しくまとめています。
→ 新築のスマートホーム計画|リンクプラスで照明を音声操作、IoTは必要な場所だけ
外部照明は外構計画とセットで考えた
外部照明については、建物側だけで考えないようにしました。
外構でも、
- アプローチ
- 庭
- 駐車場
- 植栽
などに照明を設ける可能性があります。
建物側にも外部照明をたくさん付けてしまうと、外構側の照明と役割が重複することがあります。
そこで、
「ここは建物側で必要か」
「外構側で照らした方がよいか」
ということも考えました。
また、将来外構に設備を追加したときに、建物側の照明と干渉しないかも確認しています。
家の外側については、建物と外構を完全に分けて考えるのは難しいと感じました。
電気計画で特に力を入れたのがLANとWi-Fi
電気関係の中でも、個人的にかなり時間をかけたのがネットワーク配線です。
私は個人事業でエンジニアの仕事をしていて、在宅で仕事をすることも多いため、ネット環境は細かく考えました。
また、以前に電気工事の仕事をしていたこともあり、配管やLAN、コンセントなどは比較的イメージしやすい分野でした。
専門の住宅設計者というわけではありませんが、新居では、Wi-Fiだけに頼るのではなく、有線LANも使いやすい家にしたいと考えました。
LANケーブルを固定するより空配管を優先した
最初は、各部屋へLANケーブルを施工してもらうことも考えていました。
ただ、LANの規格や、将来使いたいケーブルは変わる可能性があります。
そこで、今使うLANケーブルを壁の中へ固定して施工してもらうより、あとからケーブルを交換できる空配管を優先することにしました。
基本的には空配管を用意してもらい、LANケーブルは引き渡し後に自分で通す予定です。
配管は2階の収納スペースへ集め、そこを家全体のネットワーク配線の起点にします。
詳しい配管構成や、2階収納を起点にした理由はこちらでまとめています。
→ 新築のLAN配線・Wi-Fi計画|空配管・天井Wi-Fi・防犯カメラまで将来の自由度を優先した
Wi-Fiは各階に設置できるよう準備
Wi-Fiについてもかなり気にしていました。
打ち合わせでは、床の構造に含まれる部材などの影響によって、上下階ではWi-Fiの電波が届きにくくなる可能性があるという説明を受けました。
そのため、1台のWi-Fiルーターだけで家全体をカバーする前提にはしませんでした。
1階と2階、それぞれの天井にWi-Fi機器を設置できるよう準備する予定です。
天井側には、
- 配線経路
- 取り付け位置
- 天井補強
などを用意します。
機器そのものは将来交換できます。
でも、完成後に天井まで新しい配線経路を作るのは大変です。
そのため、新築時にはWi-Fi機器そのものよりも、後から変更できる配線環境を優先しました。
防犯カメラもネットワーク配線と一緒に考えた
防犯カメラについても、配線は新築時から考えています。
予定しているのは、
- 玄関付近
- 駐車場
- 庭側
の3か所です。
カメラは、LANケーブル1本で通信と電源供給ができるPoE対応機器を使う予定です。
そのため、防犯カメラを設置したい場所にも空配管を準備することにしました。
カメラ本体は将来交換する可能性があります。
だからこそ、特定のカメラへ合わせて作り込むより、あとからケーブルや機器を変更できる状態を作っておくことを優先しました。
インターホンとの役割分担や、屋外カメラを設置するために新築時に準備したことはこちらでまとめています。
→ 新築の防犯カメラ・インターホン計画|PoE配線とスマホ連携で防犯を考えた
壁掛けテレビの配線もかなり悩んだ
リビングでは壁掛けテレビを予定しています。
壁掛けにするとテレビ本体はすっきり見えますが、配線処理を考えないと、結局ケーブルが見えてしまいます。
テレビには、
- 電源
- HDMI
- LAN
- USB
- 音声関係
など、複数のケーブルを接続する可能性があります。
特にHDMIは端子部分が大きいため、
「とりあえず細い空配管を入れておけばいい」
では通せない可能性があります。
テレビの買い替えも考えると、ケーブルを交換できるようにもしておきたいところです。
そのため、テレビ裏からテレビボードまで、どうケーブルを通すかについてもかなり細かく考えました。
ここは内容が多いため、別の記事で詳しくまとめています。
→ 壁掛けテレビの配線計画|HDMI・LAN・コンセント位置まで新築時に考えたこと
電気関係は「今」と将来の両方を考えた
電気配線を考えていて何度も感じたのが、完成した直後だけを見ていてはいけないということです。
今は必要なくても、数年後には、
- EVに乗る
- ネットワーク機器が変わる
- 防犯カメラを交換する
- テレビを大型化する
- 家電が増える
- 子どもが自分の部屋でパソコンを使う
といった変化があるかもしれません。
もちろん、将来をすべて予想することはできません。
だからわが家では、将来使うかもしれない機器を今から全部付けるのではなく、後から変更できる準備をしておくことを意識しました。
空配管や下地、余裕を持たせたコンセントなどは、その代表です。
まとめ|電気は「コンセントを増やす」だけではなかった
家づくりを始める前は、電気計画といえば、
「コンセントを多めに付けておこう」
くらいに考えていました。
実際に打ち合わせを始めると、
- 家具をどこに置くか
- 家電を何台使うか
- 自分たちが使いやすい高さはどこか
- どこから照明を操作するか
- 照明をどう配置するか
- 外構とどう組み合わせるか
- 屋外コンセントをどう管理するか
- 将来どんな設備を追加するか
- ネットワークをどう構成するか
まで考える必要がありました。
特にコンセントやスイッチの高さは、一般的に何cmかではなく、自分たちにとって何cmが使いやすいかを実際に確認して決めました。
そして電気配線全体では、後から変更しにくいものを、家を建てている段階で優先して準備することを重視しました。
コンセントや機器は後から交換できます。
一方で、壁や天井の中へ新しく配管を通したり、下地を追加したりするのは簡単ではありません。
だから、
機器そのものを決め切るより、後から変えられるための経路や準備を残す。
これが、わが家の電気計画でかなり重要な考え方になりました。
中でも特に細かく考えたのが、LAN・Wi-Fi・防犯カメラを含めたネットワーク計画です。
次回は、2階の収納スペースを配線の中心にして考えた、わが家のLAN・空配管計画について詳しくまとめます。