家づくり準備室はじめる、理想の暮らし

公開日:2026年9月16日

新築の電気配線を徹底検討|コンセント・スイッチ・照明・LANをどう考えた?

これまでのあらすじ

第3回の設計打ち合わせで間取りがほぼ確定し、その後はキッチン、お風呂、トイレ、窓、収納などの設備・仕様を決めてきました。

設備も一度選んで終わりではなく、図面を持ち帰って実際の生活を想像しながら何度も調整。

そして設備関係の大きな方向性が固まると、次に本格的に始まったのが電気配線の検討です。

前回の記事では、一度決めた設備や仕様を、実際の暮らしを想像しながら再調整したことを書きました。

設備選びは一度で決まらない|暮らしを想像して窓・収納・水回りを再調整

次に始まったのが、

コンセント・スイッチ・照明・LANなどの電気関係の打ち合わせ

です。

家づくりを始める前から、

「コンセントは多めにしておいた方がいい」

くらいのイメージはありました。

でも実際に電気図面を見てみると、それだけではありません。

  • コンセントの位置
  • コンセントの高さ
  • 必要な口数
  • スイッチの位置
  • スイッチの高さ
  • 照明の位置
  • 人感センサー
  • 屋外のコンセントや照明
  • LAN
  • Wi-Fi
  • 防犯カメラ
  • テレビまわりの配線

など、考えることがかなり多くありました。

設備決め以上に、

実際に住んでいるところを想像しないと決めにくい

と感じた打ち合わせです。


電気関係もExcelで全部管理

設備と同じく、電気についても依頼・確認事項はExcelの管理表へまとめました。

例えば、

  • コンセントを追加したい
  • 高さを変更したい
  • スイッチを移動したい
  • 照明位置を調整したい
  • LAN配線を変更したい
  • 図面に反映されたか確認したい

といった内容です。

電気関係は特に変更箇所が多かったので、

図面だけを見ながら管理するのは難しい

と感じました。

そのため、

Excel=全体の管理

として使い、

位置や配線経路など文章だけでは伝わりにくいものについては、図面へ書き込んだり、別資料を作ったりして設計担当の方へ伝えました。

設備の打ち合わせ以上に、

「どこを変更したのか」「次の図面に反映されたのか」

を追うことが重要になってきました。


電気配線は「家具を置いてから」考えた

電気計画で特に意識したのが、

先に家具や家電の位置を想像すること

です。

例えばリビングなら、

  • テレビ
  • テレビボード
  • ソファ
  • ロボット掃除機
  • スマートフォンの充電

キッチンなら、

  • 冷蔵庫
  • 電子レンジ
  • 炊飯器
  • ウォーターサーバー
  • その他の調理家電

書斎なら、

  • パソコン
  • モニター
  • 周辺機器
  • ネットワーク機器

など。

コンセント図面だけを見て、

「この壁に2口あるから大丈夫」

と考えるのではなく、

「ここには何を置いて、どこから電源を取るのか」

から考えるようにしました。

家具を置いたらコンセントが隠れてしまった。

コードが届かない。

延長コードが必要になった。

ということは、できるだけ避けたいところです。


コンセントの基本高さは25cmにした

コンセントは、数だけでなく高さもかなり考えました。

わが家では、一般的なコンセントの基本高さを、

床から25cm

にしました。

この高さは、なんとなく決めたわけではありません。

夫婦ともに身長がそれほど高くないので、

自分たちにとって使いやすい高さはどこなのか

を実際に確認しました。

参考にしたのは、今住んでいる家です。

コンセントのカバーは比較的簡単に外せるので、現宅でカバーを外し、

「新居でこの高さだったらどうか」

と実際に位置を合わせながら確認しました。

コンセントについて基準にしたのは、

深くかがみ込まなくても、少し手を伸ばせば届く高さ。

高くしすぎれば壁面で目立ちます。

低すぎれば毎回しゃがむ必要があります。

実際に自分たちで触って確認した結果、

25cmが使いやすそう

という結論になりました。


スイッチの基本高さは110cmにした

スイッチも同じ方法で確認しました。

わが家の基本高さは、

床から110cm

です。

こちらも現宅のスイッチを使いながら、

実際に腕を伸ばして確認しました。

基準にしたのは、

腕を高く上げなくても自然に手が届くこと。

毎日何度も使うものなので、

数センチの違いでも使い勝手は変わると思いました。

夫婦ともに小柄なので、一般的な位置をそのまま採用するのではなく、

自分たちの体格に合わせて高さを決める

ことにしました。

コンセントもスイッチも、

カタログの数字だけを見るより、

今住んでいる家で実際に触ってみる方がイメージしやすかった

です。


すべてのコンセントを25cmにしたわけではない

もちろん、家中すべてのコンセントを25cmにしたわけではありません。

用途によって高さは変えています。

例えば、

  • 壁掛けテレビの裏
  • キッチンカウンターまわり
  • 洗濯機まわり
  • 壁掛け扇風機
  • 家電専用
  • 屋外

などです。

テレビ裏なら、テレビに隠れる高さに必要です。

キッチンでは、カウンター上で使うものと家電の後ろで使うものでは高さが違います。

脱衣室でも、壁掛けの扇風機などを使うなら高い位置が必要です。

そのため、

基本は25cm、用途が決まっているところはその機器に合わせる

という考え方にしました。


キッチンは家電を想像するとコンセントが増える

キッチンまわりは、特にコンセントを細かく見た場所です。

電子レンジや炊飯器などの定番家電だけでなく、

将来別の家電を置く可能性もあります。

そこで、

  • コンセントの口数
  • 専用回路が必要な家電
  • カウンター上で使うコンセント
  • 高さ

などを確認しました。

設備編でも書いた通り、わが家では水道直結型のウォーターサーバーを新居でも使用する予定です。

カップボード側には専用の給水も用意する予定なので、

電気だけではなく、水道・収納・家電をまとめて考える必要がありました。

キッチンまわりは特に、

設備の打ち合わせと電気の打ち合わせが完全に別ではない

と感じたところです。


外部コンセントは盗電対策も考えた

屋外にもコンセントを設ける予定です。

庭や家のまわりでは、

  • 高圧洗浄機
  • 電動工具
  • 庭で使う電気製品
  • 季節の装飾

などで電源を使う可能性があります。

ただ、屋外コンセントで少し気になったのが、

第三者に勝手に使われる可能性

です。

実際に起こるかどうかは分かりませんが、屋外に誰でも触れるコンセントがあれば、盗電される可能性はゼロではありません。

そこで、一部の外部コンセントについては、

室内側のスイッチで電源をON・OFFできるようにする

ことを検討しました。

普段はOFF。

必要なときだけ室内からONにする。

という使い方です。

通電していること自体が問題なのではなく、

外から自由に使える状態にしておかない

というのが一番大きな目的です。


EV用の電源も将来を考えて準備

駐車場にはEV用の電源も計画しました。

今すぐ必要ではなくても、

家は長く使います。

将来、車を買い替えたときにEVやPHEVを選ぶ可能性はあります。

完成後に改めて大きな配線工事をするより、

新築時に準備できるものは準備しておく

という考えです。

これは電気計画全体で意識したことでもあります。


スイッチは「付いている場所」より動線を考えた

スイッチもかなり見直しました。

図面を見ると、

「ここにスイッチがあるから大丈夫」

と思っても、

実際の生活を想像すると、

もう少しこっちの方が使いやすそう

というところが出てきます。

例えば、

部屋に入る。

照明を付ける。

ベッドへ移動する。

寝るときに照明を消す。

という一連の動作です。

WICについても、

どちら側から入ることが多いのか。

洗面やWICなど頻繁に出入りする場所では、

人感センサーの方が便利ではないか。

と考えました。

スイッチは、

「照明を付けられるか」ではなく、「どこで操作したいか」

を見るようにしました。


操作パネルが並ぶ場所は、高さと見た目も調整

スイッチの基本高さは110cmですが、

近くに、

  • インターホン
  • 床暖房などの操作パネル
  • 太陽光関連
  • その他の設備リモコン

が並ぶ場所もあります。

そういう壁では、

機器ごとにバラバラの高さになると見た目が気になります。

そのため、

操作しやすさを前提に、壁全体で見たときの並び方

も確認しました。

数センチの違いですが、

毎日見る場所なので、できるだけ整えておきたいところでした。


照明は「明るければいい」ではなかった

照明についても、

「必要な数が付いていればOK」

とは考えませんでした。

特にダウンライトは、

  • 壁との距離
  • 他の照明との並び
  • 部屋の中心
  • 家具の位置

を見ながら調整しました。

一直線に並べたい照明が少しずれていると、図面上でも意外と気になります。

ダイニングではペンダント照明も使う予定なので、

ダイニングテーブルをどこに置くか

との関係も重要です。

リビングのテレビまわりでは、場面によって明るさを変えられるようにすることも考えました。

テレビを見るときと、部屋全体を明るくしたいときでは、

欲しい明るさも違うためです。


外部照明は外構計画とセットで考えた

外部照明については、

建物側だけで考えないようにしました。

外構でも、

  • アプローチ
  • 駐車場
  • 植栽

などに照明を設ける可能性があります。

建物側にも外部照明をたくさん付けてしまうと、

外構側の照明と役割が重複する

ことがあります。

そこで、

「ここは建物側で必要か」

「外構側で照らせば十分ではないか」

ということも考えました。

さらに気になったのが、

カーポートとの干渉

です。

建物側に照明を付けても、その前にカーポートの屋根や柱が来れば、

光が遮られたり、設置位置によっては見た目にも影響します。

そのため、外部照明については、

建物だけで完結させず、外構やカーポートまで含めて考える

ようにしました。

設備編でも感じましたが、

家の外側は建物と外構を完全に分けて考えるのが難しいです。


電気計画で特に力を入れたのがLANとWi-Fi

電気関係の中でも、個人的にかなり時間をかけたのが、

ネットワーク配線

です。

私は個人事業でエンジニアの仕事をしていて、在宅で仕事をすることも多いため、

ネット環境はかなり細かく考えてみました。

また以前、少しですが電気工事の現場に関わった経験もあり、

専門の設計者ではありませんが、

配管やLAN、コンセントなどは比較的イメージしやすい分野でした。

新居では、

Wi-Fiだけに頼るのではなく、有線LANも使いやすい家にしたい

と考えました。


LANケーブルそのものより、空配管を優先

最初は各部屋へLANケーブルを施工してもらうことも考えていました。

ただ、LANの規格は将来変わる可能性があります。

今使うケーブルを壁の中へ固定してしまうより、

あとからケーブルを交換できる空配管を通しておく方がいい

と考えるようになりました。

そこで基本的には、

LAN配線ではなく空配管を用意してもらい、LANケーブルは自分で通す

方向で計画しました。

配管は2階の収納スペースへ集め、

そこを家全体のネットワーク配線の起点にする予定です。


Wi-Fiは1階と2階、それぞれにアクセスポイントを置く

Wi-Fiについてもかなり気にしていました。

一条工務店で打ち合わせをしている中で、

床暖房の構造上、上下階ではWi-Fiの電波が届きにくくなることがある

という話を聞きました。

床側に入る金属部材などの影響で、1階に置いたWi-Fiだけで2階まで十分にカバーできない可能性があるということでした。

そこで、

1台のWi-Fiルーターで家全体をカバーする前提にはしない

ことにしました。

1階と2階、それぞれの天井にアクセスポイントを設置する予定です。

天井設置にすることで、

各階へ比較的均等に電波を届けやすくする狙いもあります。

そのため、新築時に、

  • 天井までの配管
  • 取り付け位置
  • 天井補強

なども準備することにしました。

機器そのものは将来交換できます。

でも、

天井までの配線経路を後から作るのは大変です。

だからこそ、建築時には機器より配線経路を優先しました。


防犯カメラもネットワーク配線と一緒に考えた

防犯カメラについても、配線は新築時から考えました。

予定しているのは、

  • 玄関付近
  • 駐車場
  • 庭側

の3か所です。

カメラは、LANケーブル1本で通信と電源の両方を扱える方式を想定しています。

そのため、防犯カメラを設置したい場所にも空配管を準備することにしました。

カメラ本体は将来交換する可能性があります。

だから、

特定のカメラに合わせて作るより、後からケーブルや機器を交換できるようにしておく

ことを優先しました。


壁掛けテレビの配線もかなり悩んだ

リビングでは壁掛けテレビを予定しています。

壁掛けにすると、

テレビ本体はすっきり見えます。

ただし、

配線処理を考えないと、結局ケーブルが見えてしまいます。

テレビには、

  • 電源
  • HDMI
  • LAN
  • USB
  • 音声関係

など、複数のケーブルを接続する可能性があります。

特にHDMIは端子部分が大きいため、

「とりあえず細い空配管を入れておけばいい」

では通せない可能性があります。

テレビの買い替えも考えると、

ケーブルを交換できるようにもしておきたい。

そのため、

テレビ裏からテレビボードまで、どうケーブルを通すか

についてもかなり細かく考えました。

ここは内容が多いので、別の記事で詳しくまとめる予定です。


電気関係は「今」と「10年後」の両方を考えた

電気配線を考えていて何度も感じたのが、

完成した直後だけを見ていてはいけない

ということです。

今は必要なくても、

数年後には、

  • EVに乗る
  • ネットワーク機器が変わる
  • 防犯カメラを交換する
  • テレビを大型化する
  • 家電が増える
  • 子どもが自分の部屋でパソコンを使う

という可能性があります。

もちろん、将来をすべて予想することはできません。

だからわが家では、

将来使うかもしれない機器を今から全部付けるのではなく、後から変更できる準備をしておく

ことを意識しました。

空配管や下地は、その代表です。


まとめ|電気は「コンセントを増やす」だけではなかった

家づくりを始める前は、

新築の電気計画といえば、

「コンセントを多めに付けておこう」

くらいに考えていました。

実際に打ち合わせを始めると、

  • 家具をどこに置くか
  • 家電を何台使うか
  • 自分たちが使いやすい高さはどこか
  • どこから照明を操作するか
  • 照明をどう並べるか
  • 外構やカーポートと干渉しないか
  • 屋外コンセントをどう管理するか
  • 将来どんな設備を追加するか
  • ネットワークをどう構成するか

まで考える必要がありました。

特にコンセントやスイッチの高さは、

一般的に何cmかではなく、自分たちにとって何cmが使いやすいか

を実際に確認して決めました。

そして電気配線全体では、

後から変更しにくいものを、新築時に優先して準備する

ことを重視しました。

コンセントや機器は後から交換できても、

壁や天井の中へ新しく配管を通すのは簡単ではありません。

だから、

機器そのものより、後から変えられるための経路を残す。

これが、わが家の電気計画でかなり重要な考え方になりました。

中でも特に細かく考えたのが、

LAN・Wi-Fi・防犯カメラを含めた家全体のネットワーク計画です。

次回は、2階の収納スペースを配線の中心にして考えた、わが家のLAN・空配管計画について詳しくまとめます。