家づくり準備室はじめる、理想の暮らし

公開日:2026年9月15日

設備選びは一度で決まらない|暮らしを想像して窓・収納・水回りを再調整

これまでのあらすじ

第3回の設計打ち合わせで、大きな部屋配置としての間取りはほぼ確定。

そこからキッチン、洗面、トイレ、お風呂、窓、収納、外観など、具体的な設備・仕様を決める段階へ進みました。

ただ、一度選んだからといって、そのまますべて確定するわけではありません。

新しい図面や仕様を見ながら実際の生活を想像すると、「やっぱりここは変えたい」というところが次々に出てきました。

前回の記事では、間取りがほぼ決まったあとに始まった設備・仕様選びについて書きました。

間取りがほぼ決まったら設備選びへ|キッチン・水回り・窓・収納を一気に検討

設備を一通り選んで、

「これでだいぶ決まったかな」

と思っても、新しい図面を家で見直すと、また気になるところが出てきます。

一度決める

図面で確認する

実際の生活を想像する

必要なら変更する

間取りづくりと同じで、設備や仕様もこの繰り返しでした。

特にこのころからは、

「付いているかどうか」ではなく、「実際にそこでどう暮らすか」

をかなり具体的に考えるようになりました。


脱衣室とWICの間は、扉をなくすことに

わが家が家づくりの最初から重視していたのが、洗濯まわりです。

夫婦ともに、

洗濯物を干すことと、たたむことがかなり嫌い。

現在もドラム式洗濯機を使っていて、乾燥までできるものはできるだけ機械に任せています。

新居では、脱衣室の近くに家族で使うWICを配置しました。

洗濯した衣類をできるだけ短い動線で収納できるようにするためです。

当初は、脱衣室とWICの間に扉を付ける予定でした。

ただ、

毎日何度も行き来する場所なら、扉を開け閉めする必要はないのでは?

と思うようになりました。

そこで、扉はなくすことにしました。

普段は開放しておけば、洗濯物をしまうときにもそのまま行き来できます。

ただ、常にWICの中が見えていても困るので、

来客時などに必要なときだけ閉められるロールスクリーンを付ける予定です。

普段は動線を優先。

必要なときだけ隠す。

わが家にはこの使い方の方が合っていると考えました。


床下点検口は、タンスを置く予定だったので移動

WICでは、床下点検口の位置も変更しました。

もともとの位置には、将来タンスなどの収納家具を置く予定です。

そこで気になったのが、

点検口の枠の上に家具を置いたら、カタついたりしないのか

ということでした。

大きな段差ではないと思いますが、長期間家具を置く場所なので、少しでも気になる要素は避けたい。

さらに、床下を点検するときには家具を動かさなければならなくなります。

そこで、点検口をWIC側から脱衣室側へ移動してもらいました。

床下点検口は、家づくりを始める前ならほとんど気にしなかったと思います。

でも、

どこに家具を置くのかまで決めていくと、こうした設備の位置も気になってくる

という一例でした。


洗濯まわりは、将来の変更もできるように

脱衣室については、今使う設備だけでなく、将来のことも考えました。

現在はドラム式洗濯機を使っていますが、

将来的に、

  • 乾燥機を追加する
  • 棚を付ける
  • 壁掛けの扇風機やサーキュレーターを付ける

といった可能性もあります。

そのため、必要になりそうな場所には壁の下地を入れておくことにしました。

新築時なら比較的簡単に入れておけるものでも、完成後に追加しようとすると大変なことがあります。

すべてを最初から取り付けるのではなく、

「今は付けないけれど、後から付けられるようにはしておく」

という考え方も取り入れました。


室内干しも、他の設備との位置関係を確認

室内干し用の金物についても、最初に位置を決めて終わりではありませんでした。

例えば壁掛けの扇風機やサーキュレーターを設置するとしたら、

物干し竿や洗濯物と干渉しないか。

風を当てたい場所にちゃんと届くか。

といったことも考える必要があります。

洗濯機、物干し、収納、扇風機。

それぞれ単体で見るのではなく、

実際に洗濯するときの一連の動きとして考える

ようになりました。


トイレは大きなカウンターをやめて、ペーパーホルダーの棚を使う

トイレについても、一度考えた仕様を見直しました。

そのひとつがカウンターです。

当初はトイレ内にカウンターを設ける案もありました。

確かにカウンターがあれば、ちょっと物を置くときには便利です。

ただ、

そこまで大きな棚が本当に必要なのか?

と考えるようになりました。

そこで、造り付けのカウンターは付けないことにしました。

その代わり、入居後に市販のダブルタイプのトイレットペーパーホルダーを取り付ける予定です。

上部がちょっとした棚になっているタイプなら、

  • スマートフォン
  • 小物
  • 一時的に置きたいもの

くらいなら十分置けます。

トイレットペーパーも2個セットできます。

わが家の場合は、大きなカウンターを造り付けるより、

必要な機能だけ後付けする方が合っている

と考えました。


お風呂のカウンターも、便利さより掃除の手間を優先

同じように「なくす」判断をしたのが、お風呂のカウンターです。

カウンターがあれば、

シャンプーを置いたり、ちょっとした物を置いたりできるので便利だと思います。

ただ、それ以上に気になったのが掃除です。

特にカウンターの下側は、

  • 水が残りやすそう
  • 手が入りにくそう
  • 汚れが見えにくそう

で、個人的にはカビが気になる場所です。

便利になる場所がひとつ増える代わりに、掃除する場所もひとつ増える。

そう考えると、わが家にはなくてもいいと思いました。

そこで、お風呂のカウンターは付けないことにしました。

設備選びでは、

「あると便利」だけではなく、「その後ずっと掃除できるか」

も判断基準になっています。


壁掛けテレビは、壁をへこませる案から変更

リビングのテレビは、壁掛けにすること自体は早い段階から決めていました。

その中で一度考えたのが、

テレビを壁の中へ少しへこませるような形

です。

テレビと壁が一体化したように見えて、かなりすっきりしそうでした。

ただ、将来テレビを買い替えたとき、

  • サイズが変わる
  • 厚みが変わる
  • 配線方法が変わる

といった可能性があります。

テレビに合わせて壁を作り込んでしまうと、将来の自由度が下がります。

そこで、壁をへこませる案はやめました。

代わりに、

テレビの横に短い壁を作る

ことにしました。

普段リビングやダイニングからテレビを見る方向では、その短い壁が目隠しになり、

テレビの裏側や配線が見えにくくなる

ようにしています。

テレビそのものを壁へ埋め込まなくても、

よく見る方向から裏側が見えなければ十分すっきり見えるのでは

という考えです。

テレビの交換もしやすく、見た目もある程度整えられる。

わが家では、この方法の方がバランスが良いと考えました。


2階WICは、収納だけに用途を固定しないことに

2階の主寝室近くにもWICがあります。

ただ、1階にも家族で使うWICを作っているため、

2階のWICをすべて衣類収納として使う必要はないのでは

と考えるようになりました。

そこで、棚などを作り込みすぎず、

収納以外にも使える余地を残す

ことにしました。

家づくり当初、個人的に作りたいと思っていたもののひとつがヌックです。

ちょっとこもって座ったり、本を読んだりできる場所が欲しかったのですが、間取りの中で専用のヌックを作ることはできませんでした。

そこで、

「2階WICの一部を、将来そういう使い方にしてもいいのでは?」

とも考えています。

例えば、

  • 小さなデスクを置く
  • 椅子を置いて本を読む
  • 趣味のスペースにする
  • 収納として使う

など。

実際にどう使うかは住んでから決めてもいいと思っています。

最初から用途を固定しすぎず、

暮らしながら使い方を変えられる余白を残す

ことにしました。


窓は「多いほどいい」とは考えなくなった

間取りがほぼ確定したあとでも、窓は何か所か見直しました。

例えば主寝室では、当初予定していた窓をひとつなくしています。

窓が増えれば明るくなる一方で、

  • 家具を置ける壁が減る
  • 外からの視線が増える
  • カーテンやシェードが必要になる
  • 掃除する場所も増える

という面があります。

そのため、

「窓は多い方がいい」ではなく、「この場所に本当に必要か」

を見るようになりました。


子ども部屋のエアコンは、将来のベッドと机まで考えて変更

子ども部屋では、エアコンの位置も見直しました。

子ども部屋は、将来それぞれ個室として使う予定です。

そのときに、

  • ベッドをどこに置くか
  • 机をどこに置くか
  • 収納をどう使うか

まである程度想像しました。

そこで気になったのが、

エアコンがベッドの枕元に来ないか

ということです。

寝ているときに頭の近くへ直接風が当たる配置は避けたい。

将来のベッドやデスクの置き方を考えながら、エアコンの位置を調整しました。

子ども部屋はまだ実際の家具も決まっていません。

それでも、

将来置きそうな家具を仮に配置してみる

だけで、設備の位置を考えやすくなりました。


主寝室は「寝る部屋」なので遮光を優先

窓まわりについては、部屋ごとに考え方を変えました。

主寝室はシンプルです。

寝るための部屋なので、遮光を重視。

朝日や外の明るさで睡眠を邪魔されたくないため、寝室についてはしっかり暗くできる仕様にしたいと考えました。

家全体で同じ窓まわりの仕様にするのではなく、

その部屋を何に使うのか

から考えています。


子ども部屋は、まず断熱を優先して必要なら遮光カーテンを追加

一方、子ども部屋は寝るだけの場所ではありません。

将来的には、

  • 勉強する
  • 遊ぶ
  • 本を読む
  • 着替える
  • 寝る

など、生活する部屋になります。

そのため、最初から完全に遮光を優先するより、

まずは断熱性を重視したシェードを使う

ことにしました。

昼間は自然光も取り入れたいですし、日常生活では真っ暗にする必要もありません。

実際に子どもが個室で寝るようになって、

「もっと暗くしたい」

となったら、

その時点で遮光カーテンを追加すればいい

と考えています。

最初からすべてを完成形にするのではなく、

生活が変わったときに後から足せるものは、後から対応する

という考えです。


カーテンかシェードかも、部屋ごとに考えた

窓まわりでは、

「このシェードを付ける」

だけではなく、カーテンも選択肢に入れていました。

寝室なら遮光性。

子ども部屋なら断熱性と日中の使いやすさ。

リビングなら見た目や開け閉めのしやすさ。

同じ家でも、窓に求めるものは部屋によって違います。

そのため、

家中を同じ仕様に統一するのではなく、部屋ごとの使い方に合わせる

ことにしました。


収納は「たくさん作る」から「後で変えられる」へ

収納についても、家づくりを始めたころとは少し考え方が変わりました。

最初は、

収納はできるだけ多い方がいい

と思っていました。

でも実際に検討すると、

棚や収納を作り込みすぎることで、逆に使い方が固定されることがあります。

そこで、

  • 最初から棚を付ける場所
  • 下地だけ入れておく場所
  • あえて何も付けない場所

を分けるようになりました。

2階WICのように、将来別の用途で使う可能性があるところは特にそうです。

収納量だけではなく、

住み始めたあとに使い方を変えられるか

も考えるようになりました。


外の設備も、見た目とメンテナンスの両方を見る

家の外側でも、

  • 給湯設備
  • エアコンの室外機
  • 配管
  • 給水・排水

などの位置を見直しました。

できれば、よく見える場所には置きたくありません。

ただ、隠すことばかりを優先して、

点検や交換がしにくくなるのも困ります。

さらに、駐車場や庭、外構とも関係します。

そのため、

見た目・使いやすさ・メンテナンス性

を合わせて考える必要がありました。

設備の検討が進むほど、建物だけでは完結しない部分も増えてきました。


設備選びで増えたのは「採用したもの」だけではなかった

設備選びを振り返ると、追加したものもあります。

でも、それ以上に印象に残っているのが、

なくしたもの、変更したもの、後付けにしたもの

です。

例えば、

  • 脱衣室とWICの扉をなくす
  • お風呂のカウンターをなくす
  • トイレの造り付けカウンターをなくす
  • 主寝室の窓を減らす
  • 壁掛けテレビの壁を作り込みすぎない
  • 収納棚を付けすぎない

など。

注文住宅というと、

「自分の好きな設備をどんどん追加できる」

というイメージがあります。

でもわが家では、

付けることより、必要ないものを見極めること

もかなり重要でした。

掃除は面倒ではないか。

家具を置いたとき邪魔にならないか。

将来使い方が変わらないか。

後から市販品で対応できないか。

そういうところまで考えて、

本当に新築時に作っておく必要があるものだけを残す

ようになりました。


Excel管理表が、変更履歴として役立った

ここまで細かな変更が増えると、

「前はどうする予定だった?」

ということも増えてきます。

そこで役に立ったのが、依頼・検討事項をまとめていたExcelの管理表です。

例えば、

要望 「脱衣室とWICの扉をなくしたい」

設計担当に相談

採用

次の図面で反映確認

というように残していました。

単なる要望リストではなく、

何を相談して、どう決まって、図面に反映されたか

まで追えるようにしていました。

設備や仕様の変更が増えてくるほど、この管理方法は役立ちました。


まとめ|設備決めは、実際に暮らす場面を想像する作業だった

設備選びを始めたころは、

カタログから好きなものを選んでいく作業だと思っていました。

実際には、

暮らしている自分たちをどこまで想像できるか

の方が重要でした。

洗濯するとき。

来客が来たとき。

トイレでスマートフォンを置きたいとき。

テレビを買い替えたとき。

子どもが自分の部屋で寝るようになったとき。

家具を置いたとき。

掃除するとき。

そうした場面を一つずつ想像すると、

「これはいらない」

「ここは変えたい」

「これは後から付ければいい」

という判断がしやすくなります。

わが家の場合、

完成時に全部を作り込むより、必要なところだけ作り、後から変えられる余地も残す

という考え方になっていきました。

そして設備関係の大きな方向性が固まると、次に本格的に始まったのが、

コンセント、スイッチ、照明、LANなどの電気関係の検討です。

ここからは、これまでの設備選びとはまた違う細かさで、家中の電気配線を考えていくことになります。