公開日:2026年9月16日
更新日:2026年10月1日
読了目安:約11分
LAN・Wi-Fi計画を本格検討|2階収納を起点に空配管・天井Wi-Fi・防犯カメラまで考えた
これまでのあらすじ
間取りと設備の大きな方向性が決まり、家づくりは電気配線の打ち合わせへ。
コンセントやスイッチ、照明だけでなく、家具や家電の位置まで想像しながら一つずつ確認しました。
その中でも、在宅で仕事をすることが多いわが家が特に時間をかけて考えたのが、LANとWi-Fiを中心としたネットワーク環境です。
前回の記事では、新居のコンセント、スイッチ、照明、LANなど、電気配線全体をどのように考えたのかを書きました。
→ 電気配線の打ち合わせがスタート|コンセント・スイッチ・照明・LANを徹底検討
今回は、その中でもかなり細かく検討した新居のLAN・Wi-Fi環境についてです。
私は在宅で仕事をすることも多く、仕事でもパソコンやネットワークを使います。
そのため新居では、
「Wi-FiがつながればOK」ではなく、あとから構成を変えやすいネットワーク環境にしておきたい
と考えていました。
最終的には、
- 2階収納をネットワーク配線の起点にする
- 各部屋などへ空配管を通す
- LANケーブルは基本的に自分で通す
- 1階と2階に天井Wi-Fiを設置できるようにする
- 防犯カメラにもLANを使えるようにする
- 情報ボックスとネットワーク配線の起点も空配管でつなぐ
という方向で計画しました。
情報ボックスに全部まとめる方法も考えた
LAN配線を考え始めたとき、最初に考えたのが情報ボックスをネットワーク配線の中心にする方法です。
情報ボックスは、光回線やテレビなどの通信設備をまとめるためのスペースです。
そこへ、
- 光回線の終端装置
- ルーター
- スイッチングハブ
- 各部屋へのLAN
まで集めれば、通信機器を一か所にまとめられます。
わが家でも最初はこの構成を考えました。
ただ、検討を進めるうちに、情報ボックスとは別にネットワーク配線の起点を作ることにしました。
情報ボックスだけではスペースが足りなさそうだった
理由の一つが、使いたいネットワーク機器の大きさです。
わが家では一般的な家庭用Wi-Fiルーターだけではなく、ルーターやスイッチングハブなどを組み合わせた構成も想定しています。
さらに、わが家の情報ボックス周辺には、
- 光回線の終端装置
- テレビの分配器
- 太陽光関連の通信機器
なども収まる予定でした。
そこへルーターやスイッチングハブまでまとめると、スペースに余裕がなくなりそうです。
ネットワーク機器は発熱しますし、将来機器を交換したり配線を変更したりするときの作業性も気になります。
そこで、
情報ボックスは回線やテレビなどの設備を中心に使い、LAN配線の中心は別に作る
ことにしました。
2階収納をLAN配線の起点に
LAN関係の配線を集める場所として選んだのが、2階廊下の収納です。
ここを、家の各場所へLANを伸ばすための起点にしました。
イメージとしては、
2階収納
↓
各部屋・Wi-Fi・テレビ・防犯カメラ
という形です。
ネットワークでは、中心から各場所へ放射状に配線する構成をスター配線と呼ぶことがあります。
専門用語を使わずに言えば、**「家中のLAN配線が集まる場所」**です。
ここなら情報ボックスよりスペースを確保しやすく、
- ルーター
- スイッチングハブ
- 電源
- LAN配線
なども配置しやすくなります。
情報ボックスと2階収納の間にも空配管
情報ボックスと2階収納を完全に切り離すわけではありません。
光回線はまず情報ボックス側へ入るため、そこからネットワーク機器を置く2階収納まで通信線を持っていく必要があります。
そこで、情報ボックスから2階収納までにも空配管を用意することにしました。
イメージは、
光回線
↓
情報ボックス
↓
空配管
↓
2階収納
↓
ルーター・スイッチングハブ
↓
各部屋・Wi-Fi・テレビ・防犯カメラ
という流れです。
情報ボックスとネットワーク配線の起点を空配管でつないでおけば、将来ケーブルや機器構成を変更したくなったときにも対応しやすくなります。

LANケーブルそのものより空配管を優先
各部屋へのLANについても、最初からケーブルを固定して施工してもらうのではなく、基本的には空配管を入れてもらうことにしました。
家は長く使う一方で、LANの規格や使う機器は途中で変わる可能性があります。
今使いたいLANケーブルが、10年後や20年後も最適とは限りません。
LANケーブル自体は交換できますが、壁や天井が完成したあとに新しい配線経路を作るのは簡単ではありません。
そのため、
ケーブルそのものより、あとからケーブルを交換できる道を残す
ことを重視しました。
わが家では、基本的に呼び径22程度の空配管を中心に計画しています。

LANケーブルは引き渡し後に自分で通す予定
空配管を選んだもう一つの理由が、LANケーブルは基本的に自分で通す予定だからです。
以前、電気工事の現場に関わった経験があり、LAN配線については自分で対応できる範囲だと考えています。
建築中だからこそお願いしたいのは、
- 壁の中へ配管する
- 天井まで配管する
- 必要なボックスを設置する
- 必要な場所へ下地を入れる
といった部分です。
一方で、空配管があればLANケーブルそのものは引き渡し後でも通せます。
そのため、建築中にしかできない部分を優先して準備してもらうことにしました。
配管を全部直接戻すか、中継させるかも検討
基本は2階収納から各場所へ直接配管する構成を考えました。
例えば、
- 主寝室
- 子ども部屋
- 書斎
- 1階
- 1階Wi-Fi
- 2階Wi-Fi
- テレビ
- 防犯カメラ
などです。
直接つないでおけば、どの配管がどこへ行っているのか分かりやすく、ケーブルも個別に交換しやすくなります。
一方で、接続先が増えるほど2階収納へ集まる配管の本数も増えるという問題があります。
そこで、途中に中継できる場所を作り、そこまで太めの配管を通してから複数の場所へ分ける案も検討しました。
ただし中継する場合は、
- 1本の配管に将来何本のLANケーブルを通すのか
- 配管の太さに余裕があるか
- 曲がりが多くないか
- あとから作業できる場所か
といったことまで考える必要があります。
点検口などから作業できる場所を中継点にできれば便利そうですが、天井裏のスペースや気密、断熱、構造、他の設備との関係もあります。
そのため、直接配管と中継のどちらがよいかは、家の構造と必要な配線本数を見ながら決める必要があると感じました。
Wi-Fiは1階と2階、それぞれに設置できるよう準備
LANだけでなく、Wi-Fiもかなり考えました。
打ち合わせでは、床の構造に含まれる部材などの影響によって、上下階ではWi-Fiの電波が届きにくくなる可能性があるという説明を受けました。
そこで、1階にWi-Fiルーターを1台置いて家全体をカバーする前提にはしませんでした。
わが家では、1階と2階それぞれにアクセスポイントを設置できるようにする予定です。
Wi-Fiアクセスポイントは天井設置にしたい
アクセスポイントは、天井設置にすることにしました。
各階の比較的中央に近い場所へ設置することで、電波を届けやすくしたいという狙いがあります。
それに加えて、正直なところ、
天井にアクセスポイントが付いているのが、なんとなく格好いい
という理由もあります。
店舗やオフィスなどで見かける天井設置のアクセスポイントが個人的に好きで、せっかく配線から考えられる家づくりなのでやってみたいと思いました。
天井Wi-Fi用に配管と下地を準備
天井へアクセスポイントを設置するため、建築時には、
- 天井までの配線経路
- ケーブルを出す位置
- 取り付け用の下地
を準備することにしました。
アクセスポイントは、LANケーブル1本で通信と電源供給ができるPoE対応機器を使う予定です。
そのため、天井側へ別途コンセントを設置せず、LANケーブルだけで構成できます。
アクセスポイント自体は将来交換できます。
一方で、完成後に天井まで新しく配線経路や下地を作るのは大変です。
ここでも、機器そのものより家側の準備を優先しました。
防犯カメラもLANネットワークに組み込む
防犯カメラについても、ネットワーク配線と一緒に考えました。
設置を予定しているのは、
- 玄関付近
- 駐車場
- 庭側
の3か所です。
こちらもPoE対応のカメラを想定していて、LANケーブル1本で通信と電源供給を行う予定です。
そのため、防犯カメラを設置する場所まで空配管を用意することにしました。
外壁への施工は建築時にお願いする
防犯カメラで悩んだのが、外壁へどう取り付けるかです。
カメラ本体を自分で取り付けること自体はできますが、外壁へ自分で穴を開けたり固定したりすることには抵抗がありました。
家の外壁は、
- 防水
- 気密
- 断熱
- 保証
などにも関わる部分です。
カメラを取り付けるために自分で外壁へ穴を開け、万が一漏水や保証上の問題につながることは避けたいと思いました。
そこで、施主支給のカメラ用マウントボックスを建築時に施工してもらうことにしました。
家側への固定や外壁まわりの施工は建築中に対応してもらい、カメラ本体は引き渡し後に自分で取り付ける予定です。
将来カメラを交換するときも、外壁そのものを何度も触らずに済みます。
空配管と同じように、交換する機器ではなく、その土台を建築時に準備しておくという考え方です。
防犯カメラとインターホンについては、こちらの記事でさらに詳しくまとめています。
→ 新築の防犯カメラ・インターホン計画|PoE配線とスマホ連携で防犯を考えた
テレビまわりにも有線LANを用意
テレビまわりにも有線LANを用意する予定です。
最近はテレビ自体もインターネットへ接続しますし、テレビボードには、
- ゲーム機
- レコーダー
- ストリーミング機器
などを置く可能性があります。
Wi-Fiでも使えますが、動かさない機器については、有線LANを選べる状態にしておきたいと考えました。
壁掛けテレビはLANだけでは終わらない
リビングでは壁掛けテレビを予定しています。
壁掛けテレビではLANだけでなく、
- HDMI
- USB
- 音声関係のケーブル
など、複数のケーブルを使う可能性があります。
特にHDMIは端子部分が大きいため、LAN用の細い配管と同じ感覚では通せない可能性があります。
そこでテレビまわりについては、テレビ裏からテレビボードまで、あとからケーブルを交換できる経路をどう作るかも別途考えました。
この部分はかなり検討したので、次の記事で詳しくまとめています。
→ 壁掛けテレビの配線計画|HDMI・LAN・コンセント位置まで新築時に考えたこと
ネットワーク計画で一番重視したのは「交換できること」
今回のLAN・Wi-Fi計画で一番大切にしたのは、今使いたい機器に最適化しすぎないことでした。
ルーターは変わります。
Wi-Fiの規格も変わります。
LANケーブルも将来交換するかもしれません。
防犯カメラやテレビも、家より先に買い替えることになると思います。
だからこそ、
機器より配線経路を残す。
という考え方を重視しました。
情報ボックスから2階収納へ空配管。
2階収納から各部屋へ空配管。
天井のWi-Fiアクセスポイントまで配線経路を準備。
防犯カメラの設置場所まで空配管。
というように、あとからケーブルや機器を変更できる状態を作ることを優先しています。
LAN・Wi-Fi、空配管、防犯カメラまで含めた最終的なネットワーク計画については、こちらの記事に改めて整理しています。
→ 新築のLAN配線・Wi-Fi計画|空配管・天井Wi-Fi・防犯カメラまで将来の自由度を優先した
まとめ|ネットワークも住宅設備の一つとして考えた
わが家のネットワーク計画は、
- 情報ボックスとネットワーク配線の起点を分ける
- 情報ボックスには回線やテレビなどの設備をまとめる
- 2階収納をLAN配線の起点にする
- 情報ボックスから2階収納までも空配管でつなぐ
- 各部屋へ空配管を用意する
- LANケーブルは基本的に自分で通す
- 配管本数が多い場所では中継する方法も検討する
- 1階と2階に天井Wi-Fiを設置できるようにする
- 防犯カメラ用にも空配管と取り付け場所を準備する
- テレビまわりにも有線LANを用意する
という考え方になりました。
在宅で仕事をする自分にとって、ネットワークは**「あとからWi-Fiルーターを置けばいいもの」ではなく、家のインフラの一つ**です。
水道や電気と同じように、壁や天井を仕上げる前だからこそ準備できる部分がたくさんありました。
そして、
すべてを今の機器に合わせて完成させるのではなく、将来変えられるようにしておく。
これが、わが家のLAN計画で一番大切にしたことです。
次回は、壁掛けテレビの裏からテレビボードまで、HDMI・LANなどの配線をどう隠すことにしたのかをまとめます。