公開日:2026年9月16日
壁掛けテレビの配線計画|HDMI・LAN・コンセント位置まで新築時に考えたこと
これまでのあらすじ
間取りと設備が固まり、家づくりは電気配線の検討へ。
コンセントやスイッチ、照明に続いて、前回は2階収納を起点にしたLAN・Wi-Fi・防犯カメラの配線計画について書きました。
今回は、そのネットワーク計画とも関係する「壁掛けテレビまわりの配線」です。
前回の記事では、2階収納を配線の起点にして、各部屋への空配管、天井Wi-Fi、防犯カメラなどをどう計画したのかを書きました。
→ 新築LAN配線計画|2階収納を起点に空配管・天井Wi-Fi・防犯カメラまで考えた
今回は、
リビングの壁掛けテレビまわり
についてです。
壁掛けテレビ自体は、家づくりのかなり早い段階からやりたいと思っていました。
テレビを壁に掛けて、テレビボードも床から浮かせる。
見た目がすっきりしますし、床の掃除もしやすくなります。
ただ、実際に計画し始めると、
テレビを壁に掛けること以上に、配線をどうするかが難しい
と感じました。
- HDMI
- LAN
- 電源
- USB
- スピーカー関係
せっかくテレビを壁掛けにしても、ケーブルがテレビの下から何本も見えてしまえば、かなり気になります。
そこで、
テレビ・テレビボード・コンセント・配線をまとめて考える
ことにしました。
壁掛けテレビは早めに大きさを想定しておいた
わが家では、
65型程度のテレビ
を想定して計画しました。
もちろん、家が完成するまでにテレビが変わる可能性もあります。
それでも、ある程度のサイズを決めておかないと、
- テレビの高さ
- 壁掛け金具の位置
- コンセント位置
- HDMIなどの配線位置
- テレビボードとの位置関係
を決めにくくなります。
そのため、
実際に購入するテレビを完全に確定しなくても、サイズはある程度想定しておいた方がいい
と感じました。
テレビの高さも先に考えておいた
テレビサイズと合わせて考えたのが、
テレビをどの高さに取り付けるか
です。
壁掛けテレビでは、
テレビの中心位置によってコンセントや配線口の場所も変わります。
低すぎればテレビボードと近くなります。
高すぎれば、ソファから見たときに見上げる形になります。
そのため、
- ソファからの見え方
- テレビボードの高さ
- テレビサイズ
を見ながら、おおよそのテレビ位置を決めました。
電気打ち合わせの段階で、
テレビが壁のどの範囲に来るのか
までイメージしておくと、コンセント位置を考えやすかったです。
壁掛け金具もある程度想定しておく
もう一つ重要だったのが、
壁掛けテレビの金具
です。
テレビ裏には壁掛け金具が入ります。
そのため、
「テレビの裏だから、このあたりにコンセントを付ければいい」
というだけでは不十分です。
コンセントと壁掛け金具が干渉すると困ります。
そこで、
どのような壁掛け金具を使う可能性があるのかも、ある程度想定
しておきました。
- テレビ
- 壁掛け金具
- コンセント
- 配線口
これらをセットで考えた方が安心です。
テレビボードも先に決めた方が配線を考えやすい
テレビ本体だけでなく、
テレビボードも先に候補を決めました。
わが家では壁付けタイプのテレビボードを予定しています。
テレビボードによって、
- 高さ
- 奥行
- 横幅
- 中の収納スペース
- 配線を入れられる場所
が違います。
つまり、
テレビボードが決まらないと、テレビボード側のコンセントやLANの位置も決めにくい
ということです。
電気配線を決めたあとで、
「このテレビボードだとコンセントに当たる」
となるのは避けたいところです。
そのため、電気打ち合わせの段階でテレビボードもかなり具体的に決めました。
テレビ裏とテレビボードをどうつなぐか
壁掛けテレビで一番悩んだのが、
テレビ裏からテレビボードまでの配線
でした。
想定していたのは、
- HDMI:2〜3本
- USB:2本
- 光デジタルなどの音声ケーブル
- LAN
- 電源
などです。
テレビボードの中にゲーム機やその他の機器を置く場合、
テレビとの間をHDMIなどでつなぐ必要があります。
当然ですが、
これらのケーブルを壁の表側に垂らしたくありません。
最初は壁の中へ直接ケーブルを落とす予定だった
最初に考えていた方法は、
テレビ裏からテレビボードまで、空配管を使わずに壁の中へ直接ケーブルを落とす
というものでした。
テレビ裏とテレビボード側に開口を作り、
上から入れたHDMIなどを壁の中へそのまま落として、下側から取り出すイメージです。
この方法なら、
空配管の太さを気にする必要がありません。
特にHDMIは端子部分が大きいので、
個人的にはこの方法が使いやすそうだと思っていました。
しかし一条工務店ではその方法はできなかった
この方法を相談してみたところ、
一条工務店の施工仕様では難しい
という回答でした。
そのため、
最終的には、
テレビ裏とテレビボード間にも空配管を使う
ことになりました。
注文住宅だから何でも自由にできるわけではなく、
メーカーごとに施工方法やルールがあります。
一条工務店は「自由度が低い」と言われることもありますが、今回のような施工上の制約が一条特有なのか、他のハウスメーカーでも同様なのかは分かりません。
ただ、
やりたい配線方法があるなら、できるかどうかを早めに相談してみる
のがいいと思います。
「壁の中だから簡単にできそう」
と思っていたことでも、住宅会社側の施工ルールではできない場合があります。
空配管にするなら「何本通すか」が重要になる
壁の中へ直接落とせるのであれば、
ある程度自由にケーブルを追加できます。
しかし空配管を使うとなると、
配管の太さという制限
が出てきます。
特にHDMIは、
ケーブルそのものよりも、
コネクタ部分が大きい
のが問題です。
さらにわが家では、
HDMIを1本だけではなく、
2〜3本程度
通すことを考えていました。
USBやその他のケーブルもあります。
そのため、
「テレビ裏に空配管を1本入れておけば大丈夫」
ではなく、
最終的に何本のケーブルを通したいのか
まで考えておく必要があります。
HDMIは将来交換する可能性もある
HDMIなどのケーブルは、住宅よりも早く規格が変わります。
テレビを買い替えれば、
必要なケーブルも変わるかもしれません。
そのため、
完成時にケーブルを通せればいいだけではなく、
あとから抜いて、新しいケーブルへ交換できるか
も重要です。
空配管を使う場合は、
- 配管径
- 曲がりの数
- ケーブル本数
- コネクタの大きさ
なども関係します。
LAN用の空配管以上に、
テレビ裏の配管は余裕を考えておいた方がいいと思いました。
LANはテレビ裏とテレビボード側の両方へ
LANについては、前回の記事で書いた家全体のネットワーク計画へ組み込みました。
テレビまわりには、
LANを2本
持っていく予定です。
1本はテレビ側。
もう1本はテレビボード側。
テレビ自体を有線LANにつなげられますし、
テレビボード側では、
- ゲーム機
- レコーダー
- ストリーミング機器
- その他のネットワーク機器
を接続する可能性があります。
Wi-Fiも使えますが、
テレビまわりのように動かさない機器については、
有線LANも選べるようにしておきたい
と考えました。
テレビボード側のコンセントとLANは中に隠す
テレビボードは壁付けにする予定なので、
できるだけ外から配線が見えないようにしたいと思いました。
そのため、
テレビボード側のコンセントやLANは、テレビボードの中に納まる位置
へ設定しました。
テレビボードの下や横から、
コンセントプレートやLANケーブルが見える状態にはしたくありません。
この位置も、
テレビボードのサイズを先に決めていたからこそ考えやすかった部分です。
テレビボード天板の開口はサウンドバー用
テレビボードには、
天板へ配線用の開口
を設ける予定です。
ただし、
これはテレビ裏から来たケーブルをテレビボードへ入れるためではありません。
テレビボード内のコンセントやLANは、最初からボードの中に納まる位置へ計画しています。
天板の開口は、
テレビボードの上に置くサウンドバーへ配線するため
です。
テレビボード内部から、
サウンドバー用のケーブルだけを天板へ出すイメージです。
できるだけ外からケーブルが見えないように、
何のケーブルをどこから出すのか
まで考えました。
玄関から見えるテレビ裏を袖壁で隠した
テレビまわりでは、
短い袖壁
も設けています。
わが家では、
玄関ホールからリビングへ入る扉を開けると、
テレビの側面やテレビ裏の配線部分が見えやすい
配置になっています。
そこで、
テレビ横に短い袖壁を設け、
玄関側からテレビ裏が見えにくいようにする
ことにしました。
袖壁の奥行はテレビボードに合わせた
袖壁の大きさは、
テレビボードの奥行
を基準にしました。
テレビボードの側面と袖壁が自然につながるくらいの出幅にして、
玄関側から見たときに、
テレビボードや配線まわりが見えにくくなるようにしました。
大きなテレビ壁を作るのではなく、
必要なところだけ少し隠す
という考え方です。
これならテレビ自体の交換もしやすいと思いました。
テレビ・金具・ボードを先に考えるとコンセント位置が決めやすい
今回テレビまわりを計画して感じたのは、
電気図面を見ながら、
「コンセントをここにしよう」
と決める順番ではなかったということです。
先に、
① テレビボードの高さ・サイズ
② テレビの大きさ
③ テレビを取り付ける高さ
④ 壁掛け金具
⑤ テレビボード内部に置く機器
を考える。
そのあとで、
コンセント・LAN・HDMIなどの位置を決める。
この順番の方が考えやすかったです。
テレビ裏のコンセントが金具に当たる。
テレビボードの裏にコンセントが隠れない。
テレビを付けたらコンセントが横から見える。
ということも避けやすくなります。
「テレビだけ」ではなく周辺機器まで考える
壁掛けテレビを計画するときは、
テレビだけを見ていると必要な配線が分かりません。
例えば、
- ゲーム機
- レコーダー
- スピーカーバー
- ストリーミング機器
- 将来追加する機器
などです。
これらを、
どこに置くのか
まで考える必要があります。
テレビボードの中に置くなら、
そこからテレビへどんなケーブルが必要なのか。
テレビボードの上に置くなら、
どこから電源や信号線を出すのか。
ここまで考えて、ようやく配線計画が見えてきました。
壁掛けテレビは電気打ち合わせより前から考えた方がいい
今回かなり感じたのが、
壁掛けテレビは電気打ち合わせになってから考え始めると大変
ということです。
関係するものがかなり多いからです。
- テレビサイズ
- テレビ高さ
- 壁掛け金具
- 壁補強
- コンセント
- LAN
- HDMI用配管
- テレビボード
- スピーカーバー
- 袖壁
などがあります。
特に、
テレビボードと壁掛け金具は、ある程度候補を決めてから電気打ち合わせに入る
と、かなり考えやすいと思います。
完全に商品を確定する必要はありませんが、
寸法がある程度分かる状態にはしておきたいところです。
まとめ|壁掛けテレビは配線と家具までセットで考えた
壁掛けテレビというと、
最初は、
テレビを壁に掛けるだけ
くらいに考えていました。
実際に計画すると、
テレビ以上に考えることが多かったです。
わが家では、
- 65型程度のテレビを想定
- テレビの高さを先に考える
- 壁掛け金具もある程度想定する
- テレビボードを先に決める
- テレビボード内にコンセントとLANを納める
- HDMIなどをテレビ裏からテレビボードへ通す
- 当初は壁内へ直接落としたかったが、施工仕様上できず空配管へ変更
- 空配管に合わせて必要なケーブル本数を考える
- テレビ裏とテレビボード側にLANを用意
- 天板開口はスピーカーバーの配線用
- 玄関側からテレビ裏が見えないように袖壁を設ける
- 袖壁の奥行はテレビボードに合わせる
という計画になりました。
特に大きかったのは、
やりたい施工方法が、住宅会社の仕様上できるとは限らない
ということです。
注文住宅でも、施工方法にはルールがあります。
だから、
「こんな配線にしたい」
と思ったら、
できるかどうかを早めに相談する。
そしてできない場合は、
空配管の太さや本数など、別の方法を早めに考える。
これが重要だと感じました。
テレビは将来買い替えます。
HDMIなどの規格も変わる可能性があります。
だからこそ、
今きれいに付けるだけではなく、将来交換するときにも困りにくいテレビまわりにしておく。
という考えで計画しました。
これで、コンセント・スイッチから始まった電気配線、LAN・Wi-Fi、防犯カメラ、壁掛けテレビまで、大きな検討事項が一通りまとまりました。
次は、
クロスや床などの内装選び
についてまとめます。